寒波で野菜高騰、家計直撃
update 2012/1/18 11:12
寒波や降水不足などの影響で、本州産を中心に野菜の高騰が続いている。函館での市場取引価格は、前年同時期に比べて2〜3割高めで、レタスやニラなど葉もの野菜が高めだ。冷え込みの和らぎなどで高値のピークは過ぎたものの「もう少しの間、高値は続きそうで野菜離れが起きなければ」と関係者は複雑だ。
この時期の野菜は8割、本州産が出回り、高騰の動きは昨年末から年明けに加速していた。青果物卸の東一函館青果(函館市西桔梗町589)によると、14日現在でニラが1キロ1690円(前年同時期842円)、レタスは同442円(同209円)、ブロッコリーが同526円(同329円)と軒並み値が張る中、唯一安いのがネギで同309円(同385円)。豊作と過去2年の単価上昇による作付け増が好材料になっているという。
同青果の坂井清常務は「高い値段が目に入り売れなくなるのが心配だが、学校給食の再開などによる需要の高まりを期待したい」と話す。
函館青果物商業協同組合(函館市西桔梗町589)の川崎正博理事長は「ニラがこんなに高くなったのは初めて。ただ、地元産が出回り始めたので、徐々に値段は落ちついてくるのでは」とみる。
コープさっぽろかじ店(函館市鍛治2)では17日、道内産ニラ1束(100グラム)を248円で販売。例年より100円以上高く、出回りが少なかった10日前後には298円と最高値を付けた。
同店農産マネジャーの鍵洋和さんは「ニラの値段を見たお客さんから『高いね』とよく言われる。ニラに限らず野菜全体で1・5倍高い。値段が手ごろなカット野菜が良く売れている」と紹介する。
ホクレンショップ七飯店(七飯町大川2)でも野菜が値上がり、キャベツ1玉380円、レタス同298円と例年より100円以上高い。
売り場担当の香川高広さんは「葉ものを中心に全体で2割強高くなっている。関東地方の降水不足で野菜の生育が10日ほど遅れている。2月までこの状況が続くのでは」と話している。同店でも、カット野菜の売れ行きが良いという。
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