2011年の労災452件 林業では死亡最多3人

update 2012/1/17 11:53


 函館労働基準監督署はこのほど、2011年の管内休業4日以上の労働災害(労災)発生状況をまとめた。全産業では前年より27件増の452件で、うち死亡労災は3人増の7人だった。同監督署では「冬は凍結路面や雪おろしによる転落などの事故も懸念されるので、気を付けてほしい」と呼び掛けている。

 同監督署によると、件数はこれまで右肩下がりだったが、昨年は微増に転じたという。業種別では製造業が126件(前年比4件増)で最も多く、そのうち水産食料品が5件増の57件と増えたことについて、「震災で東北など本州の工場が被災し、その生産分を道内の工場が請け負った影響では」(同監督署)と分析する。

 建設業も前年より4件多い60件で、土木工事が北海道新幹線関連建設工事の2件を含む23件(同5件増)、木造建築業も16件(同6件増)。また、一昨年には死者が発生していなかった林業では、木の下敷きになったり機械に巻き込まれるなどし、3人が犠牲となった。これは1976年と同数で統計上最多となった。

 同監督署では、全業種計452件のうち90件に対して、安全管理の徹底を図るよう文書や職員が出向くなどして指導。道新幹線関連建設工事でも休業3日以下を含む労災が前年の8倍に当たる17件と大幅な増加になったことから、同監督署で事業者向けの労災防止の説明会を実施するなどし、安全管理の徹底を促している。

提供 - 函館新聞社


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