寒中みそぎ祭り最終日 厳寒の海で祈り

update 2012/1/16 12:25


 【木古内】木古内町佐女川神社の「寒中みそぎ祭り」は最終日の15日、行修者4人が海に飛び込む「海水沐浴(もくよく)」が行われた。国道228号沿いのみそぎ浜には、約3500人の観客が集まり、海の中で祈りをささげる若者たちに大きな声援と拍手を送った。

 13日から水ごりを繰り返してきた行修者は、会社員の竹田俊輔さん(22)、専門学校生の久保田翔さん(19)、大学生の藤原哲朗さん(20)、消防士の宮下知哉さん(20)の4人。

 午前11時50分ごろ、4人はご神体を抱えみそぎ浜に現れ、海に向かって一斉に走り出した。正午ごろの気温はマイナス6度、水温は2度。沖まで泳いでご神体を清めるために水をかけ合い、豊漁や豊作、地域の繁栄を祈った。

 海からあがった行修者は大勢の観客の前で最後の水ごり。竹田さんは何度も冷水を浴び、4年間の大役を終えた。観客にも水をかけると、大きな歓声が沸き起こった。

 同町の観光大使を務める伊藤忠商事の高杉豪北海道支社長は「初めて見たが迫力があった。いろんな場所でPRしたい」と興奮気味。北斗市の会社員、横山紀子さん(57)も「行修者の姿に感動した。精神的な強さを感じた」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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