タブレット端末で授業 附属中学校で3学期に試験導入

update 2012/1/16 12:24


 道教育大学附属函館中学校(相田幸男校長、生徒355人)は3学期、NTTドコモ北海道支社函館支店の協力を得て、スマートフォン(多機能型携帯電話)タブレット端末を使った授業を展開する。同支店によると、こうした試みは道内で初めてといい、教育現場に情報通信機器を活用した新たな取り組みとして注目を集めそうだ。

 コンピューターなどのデジタル機器を含んだICT(情報通信技術)による教育は全国の学校に広がりつつある。同校でも、多種多様なスマートフォンタブレット端末を授業に生かせないかと考え、同支店に相談。協議を重ねて合意に至り、約3カ月間にわたって各教科で実践しながら活用法を研究する。

 実際に授業で使用するのはドコモタブレット「GALAXY Tab」。サイズ7インチと手軽に持ち運びのできる大きさで、インターネットサイトの閲覧や専用のアプリケーションをダウンロードした電子書籍、音楽などさまざまなアプリを楽しめ、45台が提供される。同支店の阿部智幸さんは「教育現場でどのような活用があるのか、そのニーズを把握したい」と話す。

 今回の取り組みで同支店は、情報機器を使うための無線LAN環境の構築などを考えたいとし、同校は総合的な学習や校外学習での活用(調べ学習、電話、GPS機能、プレゼンの作成など)を探るという。また、授業の復習などができるようにネットで授業の動画を配信する取り組みも視野に入れている。

 同校の奥崎敏之副校長は「企業や社会の変化のスピードは速いが、学校の時代に応じた実践や改革のスピードはなかなか上がらない状況にある」とし、「今回の取り組みが、学校を今という時代に追いつきつなげる大切な礎になれば」と期待を込める。

 また事前に教員を対象にした研修会や生徒を対象に使い方などを伝える講習も開く予定。同校は「スマートフォンタブレット端末を導入した新しい切り口から生徒に心の大切さを伝えていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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