見回り徹底 サル守れ
update 2012/1/15 11:29
年明け早々、京都府福知山市の動物園のサル山のニホンザルに何者かが打ち上げ花火を打ちこみ、数匹がけがをした事件を受け、同じサルを飼う函館市熱帯植物園(湯川町3)は、14日の役員会で防犯対策を練った。通常の見回りの徹底を確認し「具体的な策を講じるまでの緊急的な状況ではないが、万一に備えて対応策の検討を続けたい」としている。
京都のサル山花火襲撃事件が起きたのは3日早朝。園内に無断侵入した複数の人間が、寝ていたサルに向かって花火を投げ込む様子が防犯カメラに記録されていた。
同日、函館市熱帯植物園でもスタッフが話し合いの場を持ったという。サル山担当の吉村義弘さん(72)は「子ザルが顔にやけどを負ったニュースを見て悲しい気持ちになった。面白がって全国で便乗行為が出ないかと毎日不安だった」と語る。
植物園のサル山での目立ったいたずら行為は、これまで確認されていない。「だいぶ昔に石を投げつけられたことがあったが、近年は何もない」という。
植物園管理責任者の坂井正治さん(74)は「サルたちはとても大事な存在で、いつも愛情を注いでいる。来園者や市民にも同じ気持ちで接してもらうことが犯罪の芽を摘むことに結び付く」と強調する。
植物園では、来園者が温泉でくつろぐサルにリンゴなどのえさを投げ入れる“触れ合い”が人気だ。吉村さんと坂井さんは「命ある動植物を傷つける行為は絶対に許せない。来園者や市民の優しい心を信じている」と協力を呼びかけている。
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