寒さこらえ祈りの水ごり…みそぎ祭り開幕

update 2012/1/14 12:14


 【木古内】木古内町の佐女川神社で13日、「寒中みそぎ祭り」が開幕した。雪が降り続く中、地域の繁栄を祈るため、行修者の若者4人が水ごりを繰り返し、心身を清めた。水ごりは最終日の15日まで昼夜を問わず続けられる。

 寒中みそぎは、同神社で180年以上続く伝統の神事。今年の行修者は、会社員の竹田俊輔さん(22)、専門学校生の久保田翔さん(19)、大学生の藤原哲朗さん(20)、消防士の宮下知哉さん(20)の4人。

 午後6時から始まった参籠(さんろう)報告祭で野村広章宮司が祝詞を読み上げ、行修者が鍛錬に入ることを神に報告。同50分に行修者は下帯姿で境内に現れ、「行くぞ」「おう」の掛け声と同時に冷水をかけ合った。気温はマイナス6度で、集まった町民らは、寒さをこらえ引き締まった表情を見せる若者らに大きな拍手を送っていた。

 行修者になって4年目の竹田さんは「最後の年なので後輩3人の手本となるようにしっかりと鍛錬したい」と話していた。14日は午後5時45分から「みそぎ行列」。15日昼に行修者がご神体を持って海に入る「海水沐浴」で祭りはクライマックスを迎える。

提供 - 函館新聞社


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