船舶海難、前年同の13件…函館海保管内 昨年の事件・事故
update 2012/1/14 12:14
函館海上保安部は13日、昨年の事件・事故の発生状況をまとめた。船舶海難は前年と比べ増減はなかったが、3年ぶりに死者を伴う漁船転覆海難が発生。事件での送致件数は減少傾向にあるものの、一般人によるレジャー期の密漁が後を絶たず、同海保では「漁業者らが大切にしてきた水産資源を荒らす行為は絶対にやめてほしい」と話している。
●事件
同海保では105件(前年比18件減)、54人(同6人減)を送検。逮捕を伴う強制事件はなかったが、全体の約8割が一般人によるウニやアワビ、ホッキ貝などを狙った密漁だった。
●船舶海難・人身事故
船舶事故の件数は13件で前年と変らなかったが、1月下旬に函館市山背泊漁港沖で、ホテイウオ(ゴッコ)刺し網漁船が転覆し、夫婦2人が死亡する事故が3年ぶりに起きた。そのほか、同市恵山岬沖では、操業中のイカ釣り漁船から出火し、沈没した海難などもあった。乗組員2人は無事だった。
乗船者の人身事故は4人と前年より12人減少。海浜事故も8月中旬に松前町の海岸で遊泳中の女性が死亡する事故などがあったが、前年比10人減の17人にとどまった。同海保では「啓発活動が一定の効果を生んだ。1件でも悲惨な事故をなくすため、救命胴衣着用の徹底などを強く呼び掛けていきたい」としている。
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