市電の年末深夜便利用、採算上回る好評ぶり
update 2012/1/11 10:00
忘年会シーズンに合わせ、函館市交通部が昨年12月の週末に初めて運行した深夜帯の市電「ミッドナイトトラム」の利用が当初の目標を約3割上回る好評ぶりだった。ピーク時には採算ラインの1・8倍に当たる乗降客数を記録し、同部事業課は「潜在的な需要の掘り起こしにつながった」としている。
深夜便は同12月2〜23日までの計8日間、毎週金、土曜を中心に最終便後に湯の川―谷地頭、函館どつく前間をそれぞれ1往復ずつ増発。通常よりも1時間ほど終電が延長され、例年、忘年会などで混み合う利用客のニーズに対応した。
同部によると、必要な人件費を賄うためには1便当たり往復で平均20人の乗車が必要だった。計8日間で延べ425人が乗車。1便当たり平均27人が利用し、目標を上回った。告知期間が短く、序盤は低迷したが、ピークとなった同17日には平均38人が乗車した。
一方、通常の最終便も例年より混雑し、湯の川―函館どつく前間では期間中、往復で平均100人が乗車。ピーク時の同17日には湯の川発函館どつく前行きの五稜郭公園前で乗り降りした人が63人に上るなど「朝の通勤時間帯並み」(同課)のラッシュとなった。
また、JR函館駅前で1次会を行い、五稜郭地区での2、3次会への移動利用や、タクシーに比べて割安な消費者の節約志向もあったとみられ、同課は「今後は運行する時期や時間帯を見極めながら、今後の運転も検討したい」としている。
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