函館市の純資産は2002億円
update 2012/1/10 09:59
函館市はこのほど、2010年度の市の財政状況を報告する「財務書類」を公表した。普通会計ベースの純資産は2002億6400万円(市民一人あたり約71万3000円=今年3月末現在)と試算、前年度からは約2億円増加している。
財務書類は06年に総務省が示した指針を受けて毎年まとめているもので、公会計に企業会計の考え方を導入。@普通会計ベースで市の保有資産と、それをどのような財源で賄ったかを示す「賃借対象表(バランスシート)」、A資産形成に結び付かない行政サービスにかかる経費と、直接対価として得られた財源とを比較させた「行政コスト計算書」、B純資産の対前年度との変動を示す「純資産変動計算書」、C年度当初と年度末の資金増減を示す「資金収支計算書」の4種類がある。
普通会計ベースで基金や出資金などの金融資産、土地・建物など有形固定資産を含む市の総資産は3821億3300万円(同136万円)で、前年度から20億8200万円減った。将来の世代が負担する負債額は1818億6900万円(同64万7000円)で、約84%を地方債が占めている。
資産のうち、市民の持ち分割合を示す純資産比率は52・4%で、前年度から0・9ポイント増加した。 これに企業会計や一部事務組合、広域連合、第3セクターなどを加えた連結ベースの総資産は6218億3000万円(同221万円)、純資産は3064億4400万円(同109万円)、負債額は3153億8600万円(同112万円)となる。市財務部は「病院事業会計に多額の負債があり、普通会計よりも負債の割合が大きくなっている」とする。
また、行政コストは1083億7000万円で、前年度から14億円の減少。社会保障給付などの「移転支出コスト」が全体の約55%を占めており、生活保護をはじめとする扶助費の増加が、主要因とみられる。
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