昨年度の函館市 広告収入 不況で苦戦

update 2012/1/8 11:31


 函館市が行っている広報誌や各種刊行物、ホームページ(HP)などでの広告収入が、不況の影響で苦戦している。2010年度は前年度比2割減の699万円にとどまり、本年度も600万円台となる見通しで、各企業が広告費を減らした影響が反映された形だ。

 広告収入事業は自主財源の確保を目的に、2006年度から開始。市財政課によると、初年度は市民生活のしおり、納税通知書用封筒、ごみ収集カレンダーとHPバナー広告の4媒体で実施し、350万円の収入があった。

 以降、広報誌「市政はこだて」や職員の給料明細封筒などへ拡大。最大11媒体で展開し、08年度は985万円に達したが、09年度は観光パンフレットへの掲載が終了し、870万円に減少。昨年度は新たにがん検診カレンダーを加えたが、伸び悩んだ。

 ごみ収集カレンダーは各家庭で見やすい場所に貼り付けるケースが多いことから人気が高いが、給与明細封筒は2年連続で応募がないなど、ばらつきがある。

 公共施設のネーミングライツは、交通部が06年度から導入し、市電「魚市場通」と「五稜郭公園前」の電停2カ所でそれぞれ副呼称を付けている。市は財源確保の面で有効な手段とみて、過去に市長部局での導入も検討した経緯があるが、札幌などの大都市圏でも応募が少ない点などから、実現していない。

 市内で今後、建設される大規模施設は2015年度オープン予定の函館アリーナ(湯川町1)がある。同課は「供用開始時期の景気状況をみながらの判断」と話し、慎重な姿勢だ。

提供 - 函館新聞社


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