2卸売市場で初競り
update 2012/1/6 10:18
水産物と青果物を取り扱う函館市内の2つの卸売市場で5日朝、初競りが行われた。競り人たちの威勢のいい掛け声が響く中、場内に運び込まれた魚や野菜が次々と競り落とされ、関係者が今年の活況を願った。
○…水産物地方卸売市場(豊川町)には卸売業者や仲買人など約300人の関係者が集まり、午前7時から「初売り式」が行われた。
式では開設者を代表し、工藤寿樹市長が、昨年の東日本大震災に伴う津波被害からの迅速な復旧をねぎらい「消費者の魚離れも進んでいる中、市民の台所をより活性化させるため頑張っていきたい」とあいさつした。
卸売業者の函館魚市場の松山征史社長は「震災時には多くの仲間の支援で、3日後には市場機能が回復した。今後も地域密着の視点から安全な海産物を安定的に供給し、辰(たつ)のように上へ上へと積極的に頑張りたい」と抱負を述べ、豊漁と商売繁盛を祈願する手締めも行った。
式後に競りが始まり、競り人の威勢のいい声が市場内に響き渡った。この日の総入荷量は昨年より落ち込んだものの、22トンとまずまず。タラが7・3トンと最も多く、ドンコとババガレイもともに2トン以上の水揚げだった。
○…青果物卸売市場(西桔梗町)では午前6時40分から「初競り式」が行われた。法被姿の卸業者や買受人ら関係者約150人が出席し、七福神や干支(えと)の龍が描かれたパネルの前には鏡もちやダイコン、ミカンなどが並んだ。
開設者を代表して片岡格副市長が「景気低迷や商品流通の変化など市場を取り巻く環境は厳しいが、市民に安心・安全な青果物を安定供給するという使命を果たすため、関係者との連携を強化し、市場の活性化に努めたい」とあいさつ。
式では函館巴太鼓の力強い演奏が活気づけ、三本締めで1年間の繁盛を願った。指定管理者の函館青果管理によると、この日は地場産のダイコンやタマネギ、トマトなどが並び、本州産のニンジンやキャベツなどとともに次々と競り落とされた。
入荷量は野菜が前年比7・8トン減の39・4トン、果物が同2トン増の19トン。価格はほぼ昨年並みで、キュウリが高め、タマネギが若干安めだった。一方、本州産の果物の入荷量は少なめだった。
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