JA新はこだてが北斗市に今夏、農産物直売所
update 2012/1/6 10:18
【北斗】JA新はこだて(畠山良一組合長)は今年夏、新たなファーマーズマーケット(農産物直売所)を北斗市東前に開設する。現在運営する同JA直売所「北斗へい屋」に替わる販売拠点で、広域JAの強みを生かし、多種多様な農産物の提供で消費者の心をつかみ、農家の所得を増やす。地域農業への理解促進や、生産者と消費者の交流拠点も狙う。JA直営では道南最大級の常設直売所となる見込みだ。
新店舗は、同JA東前事業所の内部を全面改修し開設。工事は4月下旬にも始まり、夏の開業を目指す。売り場面積は北斗へい屋の30平方メートルから、200平方メートルへ拡大。名称も変える。事業費は約3000万円。
最大の特徴は、渡島半島一円を区域に持つ広域JAならでは品ぞろえだ。管内の函館市、北斗市、厚沢部町、江差町、奥尻町、長万部町、乙部町、上ノ国町、木古内町、知内町、せたな町(北桧山を除く)、七飯町、森町、八雲町ではコメをはじめ野菜、花、畜産物と道内で生産されるほとんどの農産物がそろう。例えば、八雲のチーズ、厚沢部のメークインやメロン、森のカボチャやトマトなども扱う予定だ。加工品も充実させ、通年営業する。「JA全域」から集めた農畜産物を函館圏の消費者、全国に向け発信し、3年をめどに1億円の売上高を目指す。
出荷者は同JA直売部会(仮称)に加入することが条件で、3月までに部会を設立する。部会員は50人程度でスタートし、100人規模の組織にしたい考え。商品は持ち込みが原則で、出荷者自ら値決めする。
店舗販売だけでなく、インターネットを活用した全国販売も予定。消費者と交流できるイベントも企画し、料理方法の提案などを通じた食育への貢献も。
北斗へい屋は同事業所の隣にあり、プレハブ造りで2008年5月に開設。同JA大野基幹支店管内の生産者を中心に30〜40戸が野菜をメーンに販売。出荷者の組織はない。新店舗の開業までは既存施設の営業を続ける。
同JAは「各市町で得意とする農畜産物を出荷してほしい。小規模経営や高齢者、女性も重要な担い手となる。出荷者の所得増や生きがいづくりにつなげていきたい」(企画室)としている。
ファーマーズマーケットの開設は、同JA中期経営計画(11〜13年度)の目玉として位置づけられている。
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