現実味帯びる年内総選挙
update 2012/1/2 10:20
衆議院は任期満了まで残り1年8カ月となった。消費税率引き上げ路線などで野田内閣の安定感が揺らぎ、昨年末には民主党の若手議員が離党を表明。野党は年明けの通常国会で野田内閣への攻勢を強めるのは間違いなく、年内の解散総選挙も現実味を帯びている。道8区(渡島・桧山管内)でも与野党それぞれが解散総選挙を見据えた動きを進めている。
道8区選出の逢坂誠二氏(民主党)は昨年、総務大臣政務官を経て党副幹事長に就任。整備新幹線着工に向けた「コアメンバー会議」では副事務局長を務め、北海道新幹線札幌延伸の認可に向けて奔走した。地元でも小規模集会を月1回のペースで開くなどの活動を続けており、次期総選挙に向けた足場固めを進めている。
小選挙区5連敗中の自民党は昨年12月から、次期衆院選候補となる道8区支部長の公募を開始し、次期衆院選に向けた態勢構築を本格化。03年に無所属で出馬した現松前町長、前田一男氏(45)を推す声が上がっている。前田氏も他薦の動きを認めた上で国政進出への意欲を示している。
共産党は前回選挙の戦略を改め、300小選挙区すべてで候補者を擁立する方針。民主党政権と全面的に対決する考えで、党函館地区委員会の高橋佳大委員長は「渡島・桧山地区のほか、道委員会を交えて協議中」としている。
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渡島・桧山管内では今年、松前、木古内、森で町長選、知内で町議選が行われる。
松前町長選(4月3日告示、8日投開票)は現職の前田氏が態度を明らかにしておらず、進退が注目される。近く後援会に自身の考えを伝え、自民党8区支部長公募に応じるか、3期目に向けて町長選に出馬するか、態度を表明する見通し。
木古内町長選(4月10日告示、15日投開票)は、現職の大森伊佐緒氏(58)が昨年9月の町議会定例会で4選出馬を表明。現段階で大森氏以外に出馬の動きはない。
森町長選は10月の予定で、現職の佐藤克男氏(62)は現段階で態度を明らかにしていない。
知内町議選(3月20日告示、25日投開票)は今回から定数が12から10に削減される。
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