北斗市議会 JR江差線経営分離問題 道の姿勢に批判の声

update 2011/12/7 10:18


 【北斗】市議会第4回定例会が6日、開会し、会期を13日までの8日間と決めた。北海道新幹線開業時のJR江差線木古内―五稜郭間の経営分離問題で、小泉征男氏は「議会の議決事項ではないが、当時の上磯町議会が経営分離に同意したのは、道の試算を信用したからだ。過去の経緯に触れず、今になってバス転換を打ち出すことは看過できない」と道の姿勢を批判した。

 市は、江差線経営分離の同意前の2002〜04年に、道が第3セクター方式で鉄道運営した場合に黒字化も可能で、道が85%を負担する試算内容を示していたとした。

 小泉氏は、道が10月31日の道南地域並行在来線対策協議会の場ではバス転換案を示す一方、道議会の特別委員会などでは、沿線自治体の反発を理由に負担割合などの再検討の余地がある考えを示したことについて、「協議会に対して不誠実な対応だ」と批判。市に対し、鉄路維持堅持に向け、強い対応を求めた。

 高谷寿峰市長は、当時の上磯町の同意判断も道の試算の存在が大きいとし、「並行在来線対策協議会でも、沿線自治体と道との信頼関係を著しく損なうと申し上げた」と答弁した。

 また、新函館(仮称)─函館駅間の問題について、高谷市長は「新駅─現駅間は3セク鉄道が現実的な方法で、JRでの経営維持は難しい。江差線も3セクで維持されなければ、新駅―現駅間の話(協議)には入っていけない」との考え方を工藤寿樹函館市長に伝えてあるとした。

 この日は、歳入歳出にそれぞれ4億1631万円を追加し、総額を216億7886万円とする一般会計補正予算案など議案9件を提案。一般質問には小泉氏のほか、3氏が登壇した。

提供 - 函館新聞社


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