道南NOSAI 小麦の支払額前年の3倍
update 2011/12/26 10:59
道南NOSAI(北斗市東前、橋本清一組合長)は、年内支払い分の2011年産小麦、ジャガイモ、小豆、大豆、水稲の共済金支払額を決定した。春の低温多雨で生育が遅れ、登熟不良による細粒で規格外が多かった小麦(秋まき、春まき)は、前年の約3倍の9312万円。金額被害率(最大補償額に対する共済金の占める割合)は前年比13・7ポイント増の32・1%と高かった。いずれの品目も27日に支払う。
年内支払い分の総額は1億8456万円。小麦は共済加入農家112戸のうち、支払い対象となったのは約7割の82戸に上る。今金、厚沢部地区で被害額が大きかった。
春先の天候不順で種まき作業が遅れたジャガイモは6873万円(金額被害率5・9%)を一部先行して支払う。共済加入農家334戸のうち、対象は113戸。北桧山、今金、厚沢部の各地区で支払共済金が多い。来年3月に追加払いをする。異常な猛暑と豪雨により過去最大の支払共済金(2億1573万円)となった前年に続いて被害が大きかった。
湿害によるカビが発生した小豆は前年比803万円増の2059万円(同9・5%)。今金、厚沢部、北桧山の各地区で支払共済金が多く、共済加入農家190戸のうち、対象は57戸。大豆は同34万円減の1万円が先行して支払われ、残りは同3月に支払う予定。
水稲は、作況指数が渡島105、桧山104の「やや良」となり、いもち病や倒伏も少なく、被害はごくわずかに。支払共済金は208万円。
移植作業が遅れたビート、湿害により腐れが多かったカボチャや、収量が振るわなかったソバは同2月に支払われるが、支払共済金は膨らむ見込みだ。食用トウモロコシも同2月に支払われる。
同NOSAIの木村隆農作部長は「過去最大だった10年産の支払共済金(4億4706万円)ほどの大きな被害ではないものの、農家にとっては決していい年ではなかった」と話す。
NOSAI(農業共済組合)は、農作物被害や家畜疾病にあたって農家を支援する。農業共済は国の補助金と農家の掛け金で運営され、共済金は農家から被害申告を受け、損害評価を経て被害の程度に応じ支払われる。
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