冬休みも外遊び! 福島の子ども93人 函館に到着
update 2011/12/25 10:40
福島第一原発事故の影響下にある福島県の子どもたちに冬休みを過ごしてもらう「ふくしまキッズ冬のプログラム」が24日、始まった。今夏に続く事業で93人の児童・生徒が参加し、30日まで七飯町大沼地区を中心に活動を展開する。JR函館駅ではJR社員や関係者が出迎え。ホームに降り立った子どもたちは、一面の雪景色と寒さに歓声を上げていた。改行 道内外のNPO法人などを中心に組織する「福島の子どもを守ろうプログラム実行委員会」(進士徹委員長)と、道内プログラムは「子どもを守ろうプロジェクト協議会」(安江こずゑ会長、札幌)の共催。大沼ふるさとの森自然学校(町東大沼294、流山温泉)を拠点に活動する。
子どもたちは郡山市、福島市を出発し、新幹線と特急を乗り継いで函館入り。宿泊先となる道立森少年自然の家「ネイパル森」(森町)に移動し、ボランティアスタッフの指示に従い、グループに分かれて活動を開始した。25日には大沼婦人会館で交流会が開かれ、26日以降、野外活動や協力家庭での民泊などを予定する。
須賀川市から来た小学5年生、渡辺凛君(11)は「須賀川では夏休みが終わったころから外でも遊べるようになった。北海道は雪がたくさんあってうれしい。かまくらを作ってみたい」と目を輝かせていた。また、いわき市の5年生、大井川頼君(11)は「思っていたよりも寒くてびっくりした。ワカサギ釣りを楽しみにしてきた。友達も作りたい」と話していた。
安江会長は「夏は震災への関心が高い中で実施したが、関心が薄くなっているのも事実。子どもたちには、送り出してくれた親や準備をしてきた地域の人たちに感謝の気持ちを持ってもらえたら」と話す。北海道現地本部総責任者でNPO法人ねおす理事の上田融さんは「コンセプトはリフレッシュとメリハリ。雪上でのスポーツなど全開で遊んでもらい、免疫力を高めてもらいながら、生活指導や学習、遊びと、リズムを大切にした活動を展開したい」と話していた。
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