「街コン」五稜郭アツく 2月函館初開催 出会い演出300人規模

update 2011/12/11 10:09


 市街地全体を合コン会場に見立て、男女の出会いの場を提供する飲食イベント「街コン」が来年2月25日、函館市内で初めて開催されることが決まった。全国で広がりを見せる街コンの函館版で、その名も「函コン」。本町・五稜郭地区を舞台に過去最大規模の300人が同時に複数の飲食店に集まり、男女の出会いを取り持ちながら地域活性化を狙う。

 「単なる合コンじゃない。中心街ににぎわいを取り戻し、人との出会いを通じて地元の魅力を再発見、再確認してほしい」。イベントを企画した「函(はこ)コン」プロジェクトの事務局長で、本町でバーを経営する尾山朋幸さん(30)は熱っぽく語る。

 背景には、相次ぐ若者の人口流出や不景気にあえぐ歓楽街の衰退がある。「もう一度、五稜郭に旋風を巻き起こしたい」と立ち上がったのは、市内の若手飲食店経営者らでつくる函館黒船地域活性化協議会のメンバーたち。若者を街に呼び込み、「人も店も地域も元気に」との思いを形にする。

 街コンは地域の飲食店の飲み歩きと合コンが一体となったイベント。2004年に宇都宮市の飲食店が始めた「宮コン」が始まりとされ、数百〜数千人の参加者が貸し切りの参加店を自由に巡る。インターネットの紹介サイトによると、道内では札幌に次ぎ2都市目で、これまで全国100カ所以上で開かれている。

 参加者は20〜40代の男女各150人を予定。受付会場で配られるリストバンドを付けて参加店を回る。時間は午後7時〜10時。参加店は10店程度を想定する。1店舗当たり約1時間制限で、1、2店舗目のみ事務局で男女約15人ずつ振り分けるが、その後は自由に巡ることができる。

 開催時期はあえて冬場の閑散期に合わせた。飲食店も新規客の開拓ができる。尾山さんは「将来的には観光客にも参加してもらい、大門や西部地区でも開催したい」と夢を膨らませる。後援予定の市も「バル街のある函館にはうまく浸透するはず。商業振興やにぎわいの創出につながれば」(経済部)と期待する。

 参加費は食べ飲み放題で、男性5900円、女性3900円。同事務局は近くホームページを立ち上げ、先着順で募集を始める。問い合わせは尾山さんTEL070-6601-1087、メールアドレスはinfo@hakocon.com。

提供 - 函館新聞社


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