プロのペンキ画家 壁面に富士山描く 永寿湯温泉と桐の湯

update 2011/12/10 11:42


 銭湯の永寿湯温泉(函館市湯川町1)と桐の湯(同市松陰町)の浴場壁面に8、9の両日、全国でも数少ないプロのペンキ画家の手で、富士山を題材としたペンキ画が描かれた。永寿湯温泉は初の試みで、13日に新装オープンする。両銭湯を経営する長南武次さんは「絵の迫力に感動する。喜んでもらえそう」と入湯客を迎える日を心待ちにしている。

 長南さんは「銭湯にはペンキ画が一番似合う」との思いで、これまであった桐の湯の塗り替えに加え、無地の壁だった永寿湯にも描くことを決意。10月からの大型改装に合わせて行った。

 絵は、東京を中心に活躍するペンキ画家の丸山清人さんが描いた。丸山さんは約20年前に桐の湯で仕事をしたペンキ画家の弟子に当たり、当時は師匠とともに制作に当たった。今回は2日間かけ、4枚の絵を完成させた。

 永寿湯では8日に2枚を描いた。男湯は富士五湖の本栖湖から眺めた風景で、すそ野の滑らかな曲線や明るく透き通る湖面の色合い、岩や植物の陰影が安らぎを誘う。横4・5メートル、縦2・1メートルの巨大な絵で、長南さんは「雄大で味わい深い。ぜひ入浴しながら眺めてほしい」と話していた。 永寿湯の営業時間は午前6時から午後10時。桐の湯はすでに営業を再開した。

提供 - 函館新聞社


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