道の提案踏まえ判断 函館駅―新函館駅経営分離問題
update 2011/12/9 09:40
函館市議会第4回定例会は8日も一般質問を継続し、5氏が質問に立った。北海道新幹線札幌延伸時の函館駅―新函館駅(仮称間)の経営分離問題に関し、工藤寿樹市長は道からの鉄路維持に向けた提案をもとに、分離の是非を判断する考えを示した。
出村勝彦氏(市政クラブ)、紺谷克孝氏(共産党)の質問に答えた。
工藤市長は同問題に関し、「鉄路維持が前提」とのスタンスを主張している。出村氏は経済界などがJR北海道からの経営分離に反発していることについて「どのように行動して理解を求めていくのか」とただした。
市長は「新駅―現駅間の鉄路維持の基本となる、安定的かつ充実した鉄道運行体制の確立が条件」としたうえで「道やJRとの協議過程で、そうした提案が市に示された場合には議会や経済界、町会連合会などと相談して対応したい」との意向を示した。
出村氏はさらに、市長と高橋はるみ知事、小池明夫JR北海道社長との3者会談実施を求めるとともに「年内解決は見送り、経営継続に向けて息の長い運動を図るべき。首長として、腹のくくり時では」と指摘。市長は「わたしなりにかなりの決意で問題解決に当たっている最中。軟弱のように思われていることは不本意だ」と語気を強め、年内に決断を下す姿勢を強調した。
市長はまた、紺谷氏の「条件次第では第3セクターもあり得るのか」との質問に、「あらゆる選択肢の検討を排除しない。わたしはまだニュートラルな状況。選択肢はいろいろあるが、どちらかに決めていることではない」と語った。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。