「箱館奉行所」が道赤レンガ建築賞

update 2011/12/8 10:08


 国の特別史跡「五稜郭跡」に復元され昨年7月にオープンした「箱館奉行所」が、地域の発展に貢献する創造性豊かな建築物を対象とする北海道赤レンガ建築賞を受賞した。道南では2001年度の公立はこだて未来大学以来、10年ぶり。同館の沼崎孝男館長代行は「建築関係者もひと目見ようと訪れるほど。道を代表する建築物として認めてもらいとてもうれしい」と話している。

 箱館奉行所は道内最大級の木造建築物で、総工費約28億円をかけ、4年間の工事を経て完成した。幕末当時、約2700平方メートルあった同奉行所のうち、約1000平方メートルを復元した。建物は発掘調査結果などを基に、スギやヒノキなどの材質をはじめ、細部まで忠実に復元することにこだわった。

 入館者数はオープン後から今年11月末現在までで、44万3313人。生涯学習施設として道内外から修学旅行生も多く訪れ、函館観光を下支えしている。

 本年度は23の応募作品があり、10月下旬から11月上旬まで行った第二次審査の現地審査などを経て受賞が決まった。現代技術を駆使した伝統的工法によって復元された点や、北海道の建築創造活動の促進に寄与したこと、函館の文化振興に貢献したことなどが選考理由となった。

 市教委の山本真也教育長は「復元工事に携わった全国の職人に感謝の気持ちでいっぱい。入館者数も予想以上で、函館を代表する建築物をもっと多くの人に知ってほしい」と祝福する。

 沼崎館長代行は「これまで以上に全国から観光客が来てくれるよう、魅力をさらに発信していきたい」と意気込んでいる。

提供 - 函館新聞社


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