盛況の中 映画の祭典閉幕

update 2011/12/5 10:19


 「第17回函館港イルミナシオン映画祭2011」(実行委主催)は最終日の4日、18本の短編、長編作品などを上映し、閉幕した。函館を舞台に3日間にわたり開かれた祭典に、最終日も大勢の映画ファンや市民らが訪れた。

 今年は金森ホール、クレモナホール、市地域交流まちづくりセンターで開催。悪天候のため最終日のみクレモナホールから市青年研修センターへと会場が変更された。時間や場所の変更もあったが、急きょ「ギリヤーク尼ケ崎『祈りの踊り』」が追加され、予定より多い全30作品を上映。オール函館ロケの「スノーフレーク」(谷口正晃監督)や、2009年カンヌ国際映画祭正式出品の「ユキとニナ」(諏訪敦彦監督)など、さまざまな内容の作品で観客を沸かせた。

 クロージング作品として「監督失格」を上映。平野勝之監督が2005年に亡くなった女優、林由美香さんに関わった約14年間の記録のドキュメント作品で、大切な人の喪失とそれに向き合う人々の再生を描いている。作品上映後、平野監督と映画評論家の寺脇研さんがステージに上がり、作品への思いや撮影中のエピソードなどを話した。

 続いて同会場で行われた閉会式で、同映画祭の米田哲平実行委員長は「今回も充実したプログラムを見せることができた。これからも前に進んでいけるような映画祭作りをしたい。また来年この場所でお会いしましょう」とあいさつし、会場から大きな拍手が送られた。

提供 - 函館新聞社


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