お年寄り80人Wiiに熱中 七飯と東京をネット中継

update 2011/12/4 10:11


 【七飯】町内と東京都文京区の高齢者合わせて80人が参加し、任天堂の家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」で対戦するユニークなゲーム大会が3日、開かれた。大中山コモンと東京駒込学園講堂をインターネット中継で結び、3種類のゲームで得点を競った。慣れないゲームに悪戦苦闘しながら盛り上がる両会場の様子がスクリーンに映し出され、笑いや拍手に包まれていた。

 町などでつくる親睦高齢者ゲーム大会連絡会の主催。Wiiを使ったゲーム大会は町内では5月に続いての開催で、この時の様子を知った同区上千駄木町会が七飯町に開催を持ちかけて実現した。会場にはNTT東日本の協力で、光回線とウェブカメラを使用した会議中継システムを設置。両会場の様子がスクリーンやモニターに映し出された。

 開会式で、中宮安一町長、同区の成沢広修区長が両地域の見どころを紹介するとともに、参加者を激励。文京区からは「千の風になって」の演奏、七飯からは大沼中学校吹奏楽部が文京区ゆかりのサトウハチローメドレーを披露した。

 大会は、Wiiの専用リモコンを振って、水面に石を投げて水切りを行うものなど3種類で得点を競った。七飯町の参加者は最高年齢89歳、平均年齢75歳。ゲーム機に触れるのも今回が初めてという参加者も多く、指先や手首の動き、ボタンを離すタイミングなどの操作は、市立函館病院高等看護学院の学生がサポートした。高得点が出ても失敗しても大きな拍手や笑い声が起こり、参加者は体と心を使ってゲームに熱中していた。

 参加した須田みき子さん(72)は約30年ぶりに触れたゲーム機の進化に驚きながら「テレビゲームは好きじゃないと思っていたけれど、やってみると楽しい。励ましあいながらできるのもいい」と話していた。町老人クラブ連合会の北見辰雄会長(83)は「新しいことは年寄りの不得手な分野だが、初めてのことをするとき、ハラハラ、ドキドキと緊張し、それが頭の活性になっている。元気老人を目指すには挑戦する気持ちを持つことがいい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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