イルミナシオン映画祭開幕

update 2011/12/3 10:51


 「第17回函館港イルミナシオン映画祭」(実行委主催)が2日、函館市末広町の金森ホールなどで開幕した。駆け付けた大勢の市民らが映画の魅力を満喫した。

 オープニングに先立ち函館山山頂・クレモナホールでは、昨年末亡くなった函館出身の女優、高峰秀子さんの出演作品「二十四の瞳」を追悼上映。会場には100人以上の映画ファンが訪れ、上映後には映画評論家の川本三郎さんが同作品の見どころなどを解説した。

 今年のオープニング作品は森田芳光監督が10数年前から温め続けてきた企画を実現した「僕達急行A列車で行こう」。大企業と下町の鉄工所という対照的な環境で働く2人が鉄道を通して友情を深めていく物語。森田監督が急病のため欠席となり、杉山泰一助監督と白倉伸一郎プロデューサーが登場。出演俳優のエピソードや撮影秘話などを話し会場は盛り上がりをみせた。

 また、上映後には開会式とシナリオ大賞の表彰式が行われた。グランプリの函館市長賞には山崎佐保子さん(東京都)と園田新さん(神奈川県)の2人、準グランプリは石原理恵子さん(東京都)、審査員奨励賞には水村節香さん(大阪市)の計4人が表彰を受けた。山崎さんと園田さんに賞金の150万円がそれぞれ贈呈されたほか、水村さんにはより素晴らしい作品を作って来年以降函館に帰って来られるようにと箱入りのサケが贈られた。

 その後、同映画祭のあがた森魚ディレクターのミニコンサートとオープニングパーティーが行われ、参加者は開幕の喜びを分かち合った。

 同映画祭は3、4日に市内の3カ所で開催する。

提供 - 函館新聞社


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