市経済再生会議 函館観光への提言次々

update 2011/11/27 10:27


 首都圏など外部の有識者を招いて函館の経済振興策について検討する「函館市経済再生会議」の第2回会合が26日、花びしホテル(湯川町1)で開かれた。観光や新産業、デザインなどの各分野に精通した外部委員5人が出席し、函館の強みや弱み、まちづくりの方向性について提言し合った。

 工藤寿樹市長と函館商工会議所の松本栄一会頭も出席。内田俊宏・三菱UFJリサーチ&コンサルティングエコノミストは函館の強みとして豊富な観光資源を挙げる一方、「土産品店に函館ならではの商品が少ない」とし、新たなスイーツ開発を推奨。また、消費額の多い中国人観光客の開拓に言及し「函館はショッピングが弱み」と述べ、物産館の必要性を訴えた。

 清水慎一・立教大観光学部特任教授は「観光を基幹産業に」と強調。そのうえで「宿泊は1泊が多く、他の温泉地に比べて単価も安い」と指摘し、滞在時間を長く、単価を上げるために「顧客満足度」の指標の重要性を説いた。 また、観光案内所や観光紹介のホームページが分散、乱立していることに触れ「利用客の視点から窓口を一元化するべき」と指摘。これに対し、工藤市長は「現在、市の観光コンベンション部と函館国際観光コンベンション協会を同じ場所で仕事をさせることを検討している」と述べた。

 このほかの委員からはバイオ産業分野の企業誘致や医療と観光の連携など新たな産業面からの活性化策をはじめ、市電の再整備による都心型のまちづくり、自然エネルギーを活用した夜景、函館の決定的なスローガンを考えるべき―など多彩な意見が出された。

提供 - 函館新聞社


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