落部―森ICきょう開通

update 2011/11/26 10:22


 道央道の落部インターチェンジ(IC、八雲町)―森IC(森町)間20・2キロが、26日午後3時に開通する。札幌―函館の移動時間は、すべて一般道を利用(約5時間40分)に比べ、森ICを利用すると約80分短縮でき、道央圏が一段と近づく。災害にも強い。救急搬送のスピードアップや、周辺観光施設への入り込み客数の増加も期待される。

 目玉は、ストーンサークルで知られる森町鷲ノ木遺跡の真下をトンネル(95・9メートル)が通ることだ。遺跡の下をトンネルで抜き、遺跡を現状保存する道内でも珍しい工法を採用。同遺跡を含む北海道、青森、岩手、秋田各県にある15遺跡は「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」としてユネスコ世界遺産暫定リストに掲載された。

 大津波警報発令時の緊急交通路確保は、地元住民にとって重要だ。高速道は最も標高が低い場所でも26・4メートルあり、並行する国道5号が通行止めとなった場合の代替路として利用できる。LED照明の採用や、噴火湾産ホタテ貝殻の粉末をアスファルト舗装材に使うなど、環境に優しい技術を随所に取り入れた。

 ネクスコ東日本北海道支社(札幌)によると、工事は2000年2月から始まり、事業費は約492億円。12年度開通予定の森IC―大沼公園IC間9・7キロも順調に工事が進んでいる。

提供 - 函館新聞社


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