辰 輝きつややか

update 2011/11/26 10:21


 函館市内のガラス工房は、来年のえと「辰(たつ)」にちなんだ置き物づくりに追われている。つややかな輝きの縁起物が並び、早くも新春の雰囲気を漂わせている。

 末広町14の「ザ グラススタジオ イン 函館」では、1984年から毎年、えとの縁起物を手掛ける。金箔(きんぱく)と銀箔(ぎんぱく)がまぶされ、豪華な仕上がりで人気だ。辰の作品づくりは今年で3回目。やや上を見据えた表情に加え、胴体の曲線美は和みや優しさ、立派なひげと角は力強さを表現している。

 1200度の炉がある工房では、半袖姿の水口議(はかる)代表と長男の竜弥さんが息を合わせ、12分ほどで1体を仕上げる。1日をかけて冷やし、年内に500体生産する。

 辰年生まれの水口代表は「気持ちを込めて作っている」、えと作品づくり2年目の竜弥さんは「一つ一つ丁寧に、毎日が勉強」と話していた。

 長さ約15センチのLサイズは3990円、同10センチのSサイズ2625円。同工房は午前10時〜午後6時、無休。置き物づくりの様子は店内から見学できる(水曜は制作休み)。

提供 - 函館新聞社


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