大間原発反対訴え行進

update 2011/11/21 10:34


 青森県大間町に建設中の大間原発の建設中止を訴える「バイバイ大間原発はこだてウォークD」が20日、函館市内繁華街で行われた。今年最後のデモ行進とあって参加者約150人は、寒風を吹き飛ばす勢いで「大間原発大間違い」「エネルギーシフト!」と声をそろえ、“脱原発”で「豊かな自然や未来ある子どもたちを守ろう」と結束を強めた。

 函館の市民団体「大間原発訴訟の会」の竹田とし子代表、NPO法人南北海道自然エネルギープロジェクトのピーター・ハウレット代表理事らが呼び掛け、これまでに大間町の対岸にある函館大森浜などから、4回にわたり建設中止へ声を張り上げてきた。

 行進に先立って、千代台公園で集会を実施。福島第一原発事故の影響で、福島市から避難し、妻と離れ子どもと函館で暮らしている鈴木明広さん(51)が「放射能の影響は人体だけでなく良好だった人間関係までも断ち切ってしまった」とし、「(福島県の人たちの)生存権、人権が無視されている。建設の即時中止を強く求める」と訴えた。

 同公園を出発した参加者は、この日のために作った「放射能にNO!」など4種類の掛け声を連呼。五稜郭公園までの約1・5キロを練り歩き、ゴールでは大間原発を確実に止まるまでウオークをし続けると約束した。

 また同訴訟の会は12月上旬に、建設差し止めなどを求める第2次訴訟を起こすことから、竹田代表が「函館には何のメリットもない。燃料が入る前には絶対止めたい」と話し、原告団への加入を呼び掛けた。

提供 - 函館新聞社


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