8月の函館市、生活保護率が前年比1.4ポイント増

update 2011/11/20 11:07


 函館市の8月の生活保護率は45・2‰(パーミル=人口1000人当たりの被保護者数)となり、前年同月より1・4ポイント、前月比では0・1ポイント増加した。増加のペースは緩やかになっているものの、依然として増えていることに変わりはなく、函館市福祉事務所は「保護を受けやすくなる冬期(11月〜3月)に急激に増える可能性もある」とする。

 函館市の保護率はここ数年急激に増加。6月はわずかに減少したが、以降は高止まりの状況を維持している。8月の保護者数は前月比10人多い1万2644人、世帯数は同2増の9028世帯といずれも前月より増えた。同福祉事務所は「年金支給の月に当たるので申請が少なく、比較的落ち着いた状況ではある」とするが、今後さらに増加する可能性も示した。

 保護開始世帯の状況は、手持ち現金や預金などの消失が最も多く、次いで世帯主の傷病となっている。世帯区分別の状況は、高齢者世帯が全体の42・6%を占め、次いで傷病世帯は26・3%、母子世帯は11・4%だった。

 全道の市部での函館の位置は、釧路(54・2‰)、三笠(45・5‰)に次ぐ3番目で、前月より1つ改善した。ただ札幌と旭川を含む大都市圏での割合は最も高く、規模が近い旭川(38・3‰)とは開きがある。道内全体の保護率は前月より0・1ポイント高い30・1‰となり、北斗市は前年同月比0・6ポイント増の17・1‰。

 道南の町部では、渡島管内が同0・7ポイント増の23・2‰、桧山管内は同1・3ポイント増の33・5‰だった。渡島では福島や鹿部が減少する一方で松前が大きく増加。桧山では江差と上ノ国が依然40‰を超える高率となっている。

 また最新の全国調査(7月)の保護率は16・0‰で、保護者数は過去最多の205万495人、世帯数は148万6341世帯となっている。

提供 - 函館新聞社


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