給与削減、市長「1月実施目指す」
update 2011/11/19 10:19
函館市の工藤寿樹市長は18日の会見で、職員給与の10%独自削減などに関する市役所職員組合連合会(市労連)との交渉継続を受けて、来年1月からの実施を目指す考えを表明した。12月1日からの実施を目指していたが、労使交渉がまとまっていないことから、同市長は「今の状況では1カ月延ばさざるを得ないが、誠実に対応し、不退転の決意で行財政改革を進めたい」と述べた。
市は今月1日、市労連に給与の10%独自削減や退職手当の10%削減(来年度以降20%)、人事評価制度の来年度からの本格導入など6項目の見直しを提案。今月中の臨時市議会招集に向け17日を交渉期限としていたが、財政への認識がかみ合わず、妥結していない。
同市長は「給与カットは赤字穴埋めのためではなく、官民格差の是正が目的。職員の生活を考慮して10%に設定した」とした上で、「双方の考え方に乖離(かいり)があり、継続協議で理解を求めていくことが必要」と述べた。
1カ月遅れることで給与と期末・勤勉手当(ボーナス)の合わせて2億6000万円の影響が出るとし、「基金の取り崩しで対応するなど、手立てを考えたい」としている。
1月からの実施には、12月中に関係条例の改正案を議会に提出して議決を得る必要がある。同市長は12月20日ごろが交渉のタイムリミットとした一方、「基本は労使合意が前提だが、絶対条件ではなく、今から譲歩するつもりもない。財政を考えると我慢してもらわざるを得ず、赤字のつけを市民に回すのはいかがかと思う」と話した。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。