青函の商業高校と函大が連携し商品開発目指す
update 2011/11/19 10:19
函館大学と函館商業高校、青森商業高校は、高大連携事業として青函をテーマにした商品開発に取り組んでいる。それぞれの名物を生かした新商品の誕生に向け、生徒たちは「函館と青森の新たな土産品にして地域を活性化させたい」と期待を込める。
同大学は、2004年に函館商業高校と、2007年には青森商業高校と連携協定を結び、さままざな事業を進めている。今回は「商品開発実習」の一環として取り組み、各校それぞれ分担を決め、本年度末をめどに3校連携商品の販売を目指す。同取り組みには、生徒15人と学生6人が参加している。
17、18日の両日は、同大学でワークショップが開かれ、それぞれの高校が企画した商品を発表し合い、意見交換した。意見を出し合いながら、それぞれの商品のイメージを膨らませた。
発表で函館商業高校は、ガゴメ昆布などを使った入浴剤や化粧品、青森商業高校はガゴメ昆布やジャガイモを練り込んだかまぼこの商品企画を紹介した。次いで、各校の商品のパッケージデザインや販売方法、価格などについて意見交換し、大学生のアイディアや助言を受けながら、それぞれ商品の企画を再検討した。
最終的に、函館商業高校は牛乳成分を混ぜ、リンゴの形をした入浴剤「お風呂でシャーーー!!!」に決定し、4年後の新幹線開業を視野に入れ、パッケージデザインは新幹線にする予定。幅広い年齢層に受け入れられるよう、おまけも付けるという。
同校3年の佐藤春奈さん(18)は「1つの商品を作るのが、こんなに大変だと思わなかった。デザインやコンセプトなどを考えるのは大変だが、作業は楽しい。社会的環境に合ったものを売り出す必要性など、多くのことを勉強できる」と話す。
一方、青森商業高校は、パッケージや価格を見直しながら、現在試作まで仕上がっているかまぼこ3種類の商品化を目指す。売り込み戦略などが今後の課題といい、同校3年の清水俊君(18)は「駅や土産店に商品が並ぶよう頑張りたい」と笑顔で話す。
今後は、ワークショップで得た課題を基に話し合いを重ね、商品化を進めていく。
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