香雪園ライトアップで過去最多の3万4500人来園

update 2011/11/19 10:19


 道内唯一の国の指定文化財名勝庭園である函館市見晴町の香雪園(見晴公園)で13日まで開かれた紅葉のライトアップイベントの来園者数が、過去最多となる3万4490人に上った。同じ開催日数だった昨年と比べて1・8倍に急増。今年は天候に恵まれ、日中の来園者や観光ツアー客らも多く、閑散期だった函館の秋を彩る催しとして定着をみせた。

 「期間中は問い合わせの電話から窓口対応まで毎日が大わらわ。こんなにも園内が人、人、人だったのは初めて」。同園の管理事務所「緑のセンター」で管理員を務める五日市昌子さん(58)は多い日で3000人以上が来場し、過去最大のにぎわいとなったイベントを振り返り、うれしい悲鳴を上げる。

 ライトアップは観光客が落ち込む時期の集客対策として2008年に民間事業として試験的に実施。09年から新たな観光資源として売り込もうと、市や市住宅都市施設公社が主催し、毎日夕方からミニコンサートや作品展示などを企画して正式開催となった。

 今年は10月22日から計23日間、人気の散策路「カエデ並木」など約1.2キロにわたり、午後4時〜9時まで24基で照らした。来園者は09年が1万6552人、昨年が1万9554人と徐々に増え、今年は午前9時〜午後6時半に来園者が同センターで自ら押す計数器だけで2万94人。これらに夜間の午後4時〜9時は駐車台数を加えた。

 ピークとなった「文化の日」の今月3日は3145人が来園。期間中の夕方以降、一般車は前年比1.5倍の3073台で、観光バスも同33%増の108台と急伸し、同公社は「平日でも駐車待ちの列ができるほど。人数は数字以上にもっと来ている印象」と話す。

 急増した要因について同公社は「雨が少なく、例年より暖かい日が続いたことで地元客が増えた。点灯していない日中に訪れるツアー客も多かった」と分析。五日市さんも「昼と夜の気温差がなく紅葉の色付きは悪かったが、おかげで葉が落ちずに長い期間楽しめた。4年間の実績が口コミで浸透したのでは」とみる。

 また、市内外の旅行会社に函館の観光ツアーに盛り込んでもらうよう働きかけた市ブランド推進課は「湯の川温泉の宿泊客が朝食後や夕食前のちょっとした時間に立ち寄るケースも増えてきた。今後もさらにPRして函館観光の秋の風物詩として浸透を図りたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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