社会貢献賞に山田さん、小松さん、市立函館病院

update 2011/11/18 10:13


 長年にわたり地域住民の医療や保健衛生、健康増進に尽力し、功績を残した個人・団体を表彰する道の本年度社会貢献賞に、道南から市立函館病院(木村純院長)と、函館市の山田豊さん(65)=函館中央病院臨床顧問=、北斗市の小松格一さん(72)=小松内科循環器科医院院長=が選ばれた。13日、札幌市で表彰式が行われた。

 市立函館病院は、救急医療功労者として受賞。1982年に道南地域で唯一の救命救急センターを設置し、重篤な患者を救命する3次救急医療を担い、これまで24時間365日体制で1万人以上の救急患者を受け入れた。97年1月に災害拠点病院の指定を受け、災害派遣医療チーム(DMAT)を整備。今年3月の東日本大震災の被災地にも医療チームを派遣した。

 山田さん、小松さんは地域医療功労者として受賞した。山田さんは85年から函館市内の小児科医の代表として市夜間急病センター運営委員を務め、2006年4月から副委員長に就き函館・道南地域の救急医療体制の維持、発展に尽力。04年から道小児救急医療体制整備推進協議会の道南代表として小児救急医療体制推進に貢献した。

 小松さんは73年に旧上磯町に診療所を開設し、地域住民のかかりつけ医として診療に従事。健康教育事業や個別健康診査事業にも協力した。06年2月、旧大野町との合併で新市発足後は、市保健医療福祉問題協議会の副会長として医療分野で旧2町の運営調整に尽力した。昨年9月から会長職を務める。

 市立函館病院の木村院長は「”地域の救急医療を守る”を合言葉に職員が一丸となり懸命に業務に励んできた努力の結晶と思っている。今後も引き続き地域医療発展のため、その役割を遺憾なく発揮したい」と話す。

 山田さんは「これまでの取り組みが認められ、うれしい。励みになります」とし、小松さんも「この仕事を天職と思いまっとうしてきた。受賞は光栄なこと」と述べた。

提供 - 函館新聞社


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