国際水産・海洋都市構想、拠点センター来年7月着工へ
update 2011/11/16 10:17
函館市は15日、「函館国際水産・海洋都市構想」の拠点として旧函館ドック跡地(弁天町20)に建設する国際水産・海洋総合研究センター(約6ヘクタール)について、来年7月に工事着工する見通しを明らかにした。6月の定例市議会で工事請負契約の議決を受け、新築工事に入る。2014年春の供用開始に向け、市は北大、公立はこだて未来大、函館水産試験場と施設への入居を前提とした協議も進めている。
函館開建は同センター整備スケジュールに合わせ、函館港弁天地区の岸壁改良に06年度から着手しており、国内外からの水産・海洋に関する調査・練習船などの利用に対応した機能強化を図る。同センターを背後とする左側岸壁部分(水深6・5メートル、長さ250メートル)は既設岸壁から30メートル沖だしを行い、土砂で埋め立てる。コンクリートを25函並べる工法で、既に19函を設置済み、あと6函は本年度中に設置。北大のおしょろ丸や、うしお丸、函館水試の金星丸を係留させ、学術研究に貢献する。完成は13年度。残る右側部分(同5メートル、同210メートル)は15年度に完成予定。
センターは本年度、実施設計をしており、12、13年度に建設工事を行う。総事業費は40億円。
市国際水産・海洋都市推進室によると、センターは本館棟(延べ床面積7425平方メートル)と海洋調査研究施設(同930平方メートル)で構成。本館は鉄筋コンクリート造2階建て、2階を中心に研究室を計34部屋設けるほか、1階には生物系、化学系、飼育培養系などの実験施設や大会議室、産学官連携のためのコーディネータセンターなどを配置。施設入り口には市民向けの展示スペースのほか、研究用の大型実験水槽(300トン規模)も観察できる。
同室は「いろいろな研究内容に対応できるよう柔軟性・拡張性に富み、研究者同士の交流が促進される研究環境を提供する。また、市民や観光客が『海』と『科学』に触れ合うための見学・展示、体験学習機能を持った施設としたい」としている。
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