江差線五稜郭―木古内間「バス転換」賛否両論
update 2011/11/15 11:47
【木古内】町政懇談会が14日夜、町役場で開かれ、町は北海道新幹線開業に伴い、JR北海道から経営分離される並行在来線の江差線五稜郭―木古内間(37・8キロ)について、道が示したバス転換案とこれまでの協議内容を説明した。住民の関心も高く、「町の負担が大きければ、バス転換もやむを得ない」「鉄路維持に向け努力すべきだ」など賛否両論が上がった。
懇談会は7日から鶴岡、釜谷、泉沢、札苅の町内4会場で開かれており、最終日の14日は本町地区の住民約20人が出席した。
町側は、鉄道方式とバス方式の収支の試算を示したほか、鉄路を維持した場合、開業時から赤字経営が続くため、公共負担額が少ないバス方式が望ましいとする道の考え方を説明。また、道と沿線自治体の負担割合が「1対1」となることなども示した。
質疑では住民から、バス転換案について「バスで地域の住民の足を守ることが現実的」や「鉄路を守るための負担を町民にどう説明するのか」といった賛成の声が上がる一方、「鉄道がなくなると過疎化が進むのではないか」と町の将来を不安視し、鉄路維持を求める声も聞かれた。町の方針を問われた大森町長は「鉄路維持が一番望ましいが、町の負担割合が示されておらず、まだ判断することはできない」と述べた。
懇談会終了後、大森町長は「賛否両論あって当然の話。これから町民の意見をどうまとめていくか難しい。町の負担割合が決まった後、町民の声を聞く場を設ける必要がある」と話した。
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