ササラ電車冬支度OK 駒場車庫で準備作業
update 2011/11/12 10:35
本格的な冬の訪れを前に、函館市内を走る路面電車の軌道を除雪する「ササラ電車」の準備作業が11日、市交通部駒場車庫(駒場町)で行われた。職員がササラと呼ばれる竹ブラシの回転具合やボルト、チェーンの緩みなどを点検し、同車庫前―五稜郭公園前を試運転した。
ササラは長さ約30aの竹をひご状に細かく割き、ブラシのように束ねた除雪装置。車両の前後に取り付けた計900束を高速回転させ、竹の反発力を利用しながら雪を掃き飛ばす。道内では札幌市電にもあり、冬の風物詩として知られる。
市交通部にはササラ電車が2両あり、明治時代に東京市電気局(現在の東京都交通局)で客車として製造され、1937年に除雪用に改造された。国内で稼働している現役最古の都電車両で、今年7月には都営交通100周年の記念事業の目玉として、76年ぶりに東京への里帰りを果たした。
この日は2両のうち1両を整備点検した後、五稜郭公園前まで往復した。同部によると、近年は道路も軌道上も走れる民間業者の除雪用トラック「軌陸車」が主流だが、大雪の場合にササラ車の出番となる。雪が多かった昨シーズンは過去5年で最多の計6日間、13回出動した。
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