出産祝い 3人目から100万円…福島町

update 2011/11/10 09:40


 【福島】人口減少に歯止めをかけるため、福島町は第3子以降の出産に対し、祝い金100万円を贈ることなどを柱とした新たな定住促進対策に取り組む。来年度予算に盛り込むことを決め、12月に開かれる町議会定例会に条例案を提出する予定。町では「安心して子育てができる環境を作ることで、定住につなげていきたい」と話している。

 国の過疎債7000万円を基金として積み立て、事業に活用する。事業内容@子ども医療費助成A出産祝い金B住宅奨励金―の定住対策のほか、農林水産業の担い手への就労奨励金なども含んでいる。来年度の予算規模は1400万円程度になる見通し。

 出産祝い金は、第1子に5万円、第2子には20万円、第3子以降は出産のたびに100万円(うち3割は町内商品券)を支給する。町総務課企画グループでは「出産祝い金としては全国的に見ても最も高いクラスの額になるのではないか」と話す。

 定住を目的としているため、10年以上同町に住むことが要件。

 また、子ども医療費助成を現行の小学生から18歳までに拡大するほか、500万円以上の住宅を新築か購入した人に最大100万円。人材育成では漁業の場合、就労奨励金など合わせて80万円を支給する。

 計画は2015年度までだが、その後も一般財源を使って継続する方針。同グループでは「定住促進のため、計画期間を終えても継続させ、息の長い事業にしていきたい」と話している。

 同町の10月末の住民基本台帳人口は5039人。町の予測を上回るペースで人口減少が進んでいるという。

提供 - 函館新聞社


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