市立3病院 3億3666万円黒字
update 2011/11/8 10:15
函館市病院局は7日、市立3病院の本年度上半期(4〜9月)の収支実績を公表した。市立函館と恵山、南茅部の3病院合わせた単年度財源化不足額は3億3666万円の黒字となったが、黒字の幅は昨年度からは約1億5000万円下回った。
病院事業は2009〜15年度を計画期間とする「市病院事業改革プラン」に基づいて収支改善を図っており、同日開かれた、本年度2回目の市病院事業経営改革評価委員会(委員長・岩田州夫公立はこだて未来大副理事長)で報告した。
同局によると、上半期の1日あたりの入院患者数(一般)は市立函館で466.5人と目標値(485人)を下回り、病床利用率も73.6%(目標値76.5%)に届かなかったが、新入院患者の増加に加え、平均在院日数を昨年度から1日短縮したことで1人あたりの単価が上昇した。材料費が当初の計画から1億3000万円上回ったが、給与費で1億2000万円減少。結果、単独での財源化不足額は2億7495万円の黒字で、計画比では867万円上回った。
ほか2病院の財源化不足額は恵山で5055万円、南茅部で1116万円の黒字だったが、計画からはいずれも下回っている。
市立函館病院の木村純院長は材料費の伸びについて「血液製剤や感染症での使用が増え、新薬も出てきている」と説明。同院長はそのうえで単年度黒字は維持できるとの見方を示し、「今後数年は人口が減少しても、患者が減ることはないと考える。3〜5年のうちに黒字体質を作り、マンパワーの拡充など体力を付けたい」とした。
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