下肢静脈瘤レーザー治療 保険適用は道南初 市立函館病院で
update 2011/11/8 10:14
市立函館病院(港町1、木村純院長)は10日から、心臓血管外科で下肢静脈瘤(りゅう)のレーザー治療を行う。レーザー治療の一部が今年1月に保険診療となったのを受け、専用の機器を導入した。保険適用のレーザー治療は道南で初めて。
下肢静脈瘤は脚の静脈に血液がたまり、血管がコブ状に膨れる病気。血液の逆流を防ぐ弁が壊れることによって起き、中高年の女性に多く発症するといわれる。だるさやむくみ、かゆみを伴い、悪化すると潰瘍ができることもある。血管がモコモコと浮き上がるため女性は美容の面で悩み種となっていた。
静脈瘤ができた血管を取り除くストリッピング手術が治療の主流だが、全身麻酔、局所麻酔による入院が伴い、手術痕も残るといった課題があった。
保険診療が適用されたレーザー治療は、専用器を使った「ELVeS(エルベス)レーザー治療法」。レーザーを発するカテーテルを血管内に挿入し、静脈瘤の原因となっている静脈を内側から焼き、逆流しないよう閉塞する治療で、針先程度の傷跡がつく程度だ。治療時間は1時間程度で、日帰りも可能だ。
全額自己負担の自由診療の場合、片脚で20万〜30万円だが、保険診療により3割負担で5〜6万円ほどですむことになる。
保険適用のレーザー治療は道内では札幌圏の数カ所の病院で行われていて、市民からの問い合わせや要望が多かったことから函病でも導入を決めた。
同科の森下清文科長(57)は「手術と比べて傷がほとんど残らないのが最大のメリット。レーザー治療を受けるために札幌まで行く必要がなくなり、患者の負担もさらに軽減されるはず」と話す。 同科の診療日は月、水曜の午前8時半〜同11時半と金曜の午後1時半〜同3時。問い合わせは同科рO138-43-2000(午後3時〜同5時)
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