新グルメ開発着々、中間発表会で試食
update 2011/11/7 10:42
函館大学と函館短期大学付設調理師専門学校の連携で進める「はこだて新グルメ開発プロジェクト」の中間発表会が5日、同校で開かれた。取り組んでいるプロジェクトについて学生たちが説明し、新グルメの試作品が関係者に振る舞われた。
同プロジェクトは、函館市や近郊の特産物を使い、「食」の分野から函館の魅力をPRしようと、今年2月に設立。「郷土の特産物」などの観点から、学生と関係者11人が道南地域にふさわしい新グルメの案を練ってきた。
これまで計14回の企画会議を実施。函館市や近郊の特産物を調べたり、農業関係者から話を聞くなどの情報収集を経て、食材は「エゾシカ肉」と「タマフクラ」の2つに決定した。
この日は、2つの食材を選んだ理由や栄養成分などを、関係者50人に説明。エゾシカ肉は「衛生面の不安や食べるのに抵抗があるなど、悪いイメージを持つ人もいると思うが、低カロリーで高タンパクな食材」とし、「食べることでエゾシカによる農業被害を減らすことができる」と紹介した。道南地域限定で栽培が行われている新品種の大豆「タマフクラ」は、「煮物に適し、大豆独特の臭いも少なく上品な味が特徴。和菓子や洋菓子にも相性がいい」と話した。
その後、2つの食材を使った試作品11品の試食会が開かれ、関係者に、味覚や触感などに対する意見を求めた。シカ肉の料理としては、すねやももの部位を使ったカレーやコロッケ、タマフクラはロールケーキや柿の種と組み合わせたおつまみなどが振る舞われた。カレーは激辛と中辛の2種類の味が用意され、ロールケーキは生地やクリームにタマフクラを練り込み、ほどよい甘さが人気を集めていた。
同プロジェクトの学生代表の伊藤祐介さん(21)は「今回のアンケートを参考にしながら、新グルメ開発に向けて頑張っていきたい」と気持ちを新たにしていた。
今後は、来年の2月に開かれる最終発表会に向け、グルメの開発やマーケティングなどについての話し合いを行っていく。
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