荻原さん全国へ 日本クラシック音楽コン札幌地区本選小学校高学年ピアノで優秀賞
update 2011/11/6 10:28
震災被災地の福島県から函館へ引っ越してきた荻原るうかさん(10)=函館亀田小4年=が、10月19日に札幌で開かれた日本クラシック音楽コンクール(同音楽協会主催)札幌地区本選の小学校高学年の部(ピアノ)で優秀賞に輝き、全国大会出場権を獲得した。荻原さんは「楽しい気持ちで精いっぱい弾きたい」と意気込んでいる。
同コンクールは若い世代の育成とクラシック音楽の普及などを目的に毎年開催。楽器ごとに全8部門、小学校から一般まで6部に分かれ、任意の演奏曲の表現力や技術を審査する。6月に函館へ来た荻原さんは、函館のピアニスト伊藤亜希子さんの教室に通い始め、8月に札幌地区予選を通過していた。
小4〜6年生8人ほどが出場した今回の本選で、荻原さんはショパンのワルツなど2曲を奏でた。「緊張したけど、地区予選の時より自分なりの表現ができた」。毎日2時間以上の練習の成果が実り、12月下旬に東京で行われる全国大会出場者4人のうちの1人に選ばれた。
荻原さんは父の忠さん、母の香織さんと福島市で暮らしていたが、3月11日以降、強い余震や福島第一原発事故の影響に悩まされ、香織さんとともに祖父母らが住む函館へ。忠さんは仕事で福島に残っているが、荻原さんの全国大会出場が決まると「よくやった。次も頑張れ」と喜んでくれたという。
函館に来てもうすぐ5カ月。当面はこの地で暮らし、夢のピアニストを目指す。荻原さんは「こっちの生活にも慣れてすごく楽しい。ピアノはまだまだ勉強が必要だけど、全国大会では納得できる音楽を披露したい」と話している。
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