七飯のチョウ「アサギマダラ」1230キロ飛ぶ 下関で再捕獲

update 2011/11/4 12:41


 昆虫愛好家でつくる「道南虫の会」(会員45人)が七飯町で捕獲し、今年8月に印を付けて放した「海を渡る蝶」アサギマダラが10月下旬、直線距離で約1230キロ離れた山口県下関市で発見された。同会の対馬誠さん(54)は「チョウが発見された時は驚いた。今後のチョウの飛行ルートとして、沖縄や台湾方面を目指すと思う。これが日本新記録につながれば」と声を弾ませる。

 アサギマダラが津軽海峡を渡り、本州で発見されたのは、2008年に愛知県で発見されたのに続き2度目(14日間で約780キロ移動)。今回の発見は、66日間かけ1200キロ余りを移動し、これまでで最長事例となる。関係者は「本州最西端の日本海側で再捕獲されたのは極めて貴重」と話す。

 アサギマダラは大型のチョウで、関東以南の暖かい地域で多く見られるが、北海道では珍しい。春に北上し、秋に南下する。道南では5月から10月にかけて観察することができるという。

 今回見つかったのは、会員の山口誉範さん(34)が、函館に帰省中の8月19日、七飯町の横津岳から雄と雌を放したうちの1匹。羽に「ハコダテ」「8/19」などと書き込み、放蝶した。

 その後、10月24日に下関市の公園で、公園の指定管理者を務める杉村孝志さん(62)が捕まえた。

 山口さんは「最初連絡をもらった時は、なんのことかわからなかった。驚いた」と話し、「放蝶した場所は、自分が昔、スキーをしていた思い出の場所でもあるので、うれしい限りですね」と笑顔で話ていた。

提供 - 函館新聞社


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