民謡民舞全国大会で古川さん内閣総理大臣賞受賞
update 2011/11/3 11:49
函館市神山3の民謡教室「函館悦山会」(小林基悦主宰)の古川亜美さん(22)がこのほど、両国国技館(東京)で行われた民謡民舞全国大会・内閣総理大臣賞争奪戦民謡の部(日本民謡協会主催)で初優勝した。20代での受賞は快挙で、古川さんは「これを励みに自分の表現をどんどん磨いていきたい」と目を輝かせている。
同争奪戦には全国で開かれた地区大会の優勝者が出場。さまざまな部門がある同全国大会の中では最もレベルが高く、今回は道内4人を含む、若者から高齢者まで57人が表現力や歌唱力を競った。
小学2年から祖母の小林さん(73)に師事している古川さん。2008年の道南口説節全国大会一般部門で初優勝し、同争奪戦を意識したという。昨年12月の道南地区大会で優勝し、出場権を初めて獲得。「本番でも普段通りの表現ができるよう、モチベーションを保ちながら練習を重ねた」(古川さん)。
古川さんは別の部門への出場もあり、国技館は今回で4回目。最初は緊張していたが、会場に函館悦山会応援団の声援が響き、「本当に励みになった」という。
曲は子どものころから最も思い入れがあるという道南口説節。1万数千人の聴衆が見守る中、持ち前の美声を伸びやかに響かせ、実力を発揮した。尺八や三味線、太鼓の伴奏者としてステージに立った父の賞治さん(53)、母みどりさん(52)、姉の麻衣さん(27)も、古川さんの歌を引き立てた。
同協会は全国の民謡団体から約3万人が加入。小林さんによると、会員数としては全国一の規模。1983年に45歳で内閣総理大臣賞を受賞した小林さんは「孫がこの若さで優勝できるとはびっくり。とてもうれしい」と祝福する。
古川さんは「納得できた演奏だったけど、振り返れば反省点は多い。まだまだ勉強を積み重ねていく」と気を引き締め、「今は江差追分の勉強もしている。ゆくゆくは、江差追分全国大会でも一番を取りたい」と夢を語る。
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