函館市、事業レビューで3118万円削減

update 2011/11/3 11:49


 函館市はこのほど、昨年度実施した「事業レビュー」で指摘を受けた事業に対する、見直しの状況をまとめた。審議した20事業で見直しをかけ、本年度予算で3118万円を削減している。

 事業レビューは、08年度に行った内部仕分けで「外部委託が可能」「改善が必要」と判断された中から市が20事業を抽出。外部委員8人が審査し、過去5年間利用実績がなかった「いきいき住まい建設改修資金貸付金」を昨年度限りで廃止としたほか、全面委託化を求められた除雪事業では、2017年度までの全面委託化を目指すとしている。

 20事業のうち、最も削減額が大きかったのは移動図書室運営費の1159万円。本年度から地域図書室4カ所を民間委託しており、人件費だけで約3000万円減らした。

 いきいき住まい建設改修資金貸付金は本年度の新規貸付を廃止し、205万円を削減。レビューでは新たな貸付制度を設ける場合の見直しを求めており、来年度からはバリアフリー化や省エネルギー化に向けた改修工事に対し、国の交付金を活用して工事費の一部を助成する方法に変更する見通しだ。

 また、除雪費は290万円の減少。直営業務の一部を民間委託しており、不要となった重機の売却、処分などで維持費軽減を図る考え。

 市は本年度から行っている「事業仕分け」に関し、判定内容を来年度予算に反映させる方針。市行政改革課は「庁内協議が整えば、過去2回行った仕分けに対する考え方を早めに示したい。新たな行財政改革プランにも、判定を反映させていく」としている。

提供 - 函館新聞社


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