燃料盗難ご用心、桧山南部で警戒強化

update 2011/11/2 11:46


 石油価格が上昇する冬を迎えて、桧山南部では、漁船などの燃料や、家庭の灯油などを狙った窃盗事件の発生に備えて警戒を強めている。乙部町の漁港では高性能の監視カメラを設置し、様子を見守っている。

 昨年10月から11月にかけて、乙部漁港では停泊中の漁船から燃料を抜き取られたり、燃料タンクが盗まれる被害が10件以上も続発。石油価格が高騰した2008年に続き、渡島・桧山両管内の漁港でも被害が多発した。

 いずれも深夜から未明にかけて停泊中の漁船に侵入。取り外し可能な船外機などの燃料タンクを持ち去ったり、燃料を抜き取る手口だった。

 被害の多発を受けて、乙部町は今年に入り、高出力の防犯灯5基を乙部・豊浜の両漁港に設置。町内の漁業者でつくる乙部ナマコ協議会(工藤智司会長)も7月、窃盗被害や密漁の抑止に向けて、乙部漁港に高感度の監視カメラを設置した。カメラは高感度の赤外線暗視装置を備え、夜間でも人や車両の姿を鮮明に捉える。パソコンや携帯電話を通じて、24時間態勢で漁港の様子を監視できるという。

 桧山南部では昨年、民家や店舗のガスボンベや灯油を狙った窃盗事件が続発。厚沢部町では、飲食店のホームタンクから灯油を抜き取ろうとした無職男(当時88)を店主が発見、江差署に身柄を引き渡した。江差町でも、住宅などからガスボンベを盗み、自宅で繰り返し使用していた男(当時25)が逮捕された。同署管内では今秋、燃油類を狙った目立った窃盗事件は発生していないが「厳冬期には事件が増える可能性もある」(同署)として警戒している。

提供 - 函館新聞社


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