出足好調 市縄文文化交流センター開設1カ月
update 2011/11/1 15:41
函館市縄文文化交流センター(臼尻町)がオープンして、1日で1カ月を迎えた。これまでの入館者数は1万6186人(10月31日現在)と地元内外の多くの観光客でにぎわっている。阿部千春館長は「一過性の盛り上がりに終わらせないように、絶えず新しいものを発信していきたい」と意気込んでいる。
函郷土芸能「安浦駒踊り」の披露や高橋はるみ知事らが出席した記念祝賀会など、盛大なセレモニーの中、10月1日に開館した同センター。初日から1057人が入場するなど、幸先の良いスタートを切った。
函その後も土日には1日1000人以上が訪れるなどし、2週間後には入館者1万人を達成。青森県八戸市に7月10日開館した国宝「合掌土偶」を展示する是川縄文館と比べ、約2週間早いペースでの大台突破となった。
函“縄文ブーム”は周辺地域にも波及している。2001年に国史跡に指定された、大船遺跡に隣接する大船遺跡埋蔵文化財展示館の見学者数は、本年度9月末までの月平均1620人に対して、10月単独では4243人(30日現在)に膨れ上がった。また近隣のホテル函館ひろめ荘(大船町)の日帰り温泉客も通常の2割前後増えているという。
函同センターに隣接する道の駅「縄文ロマン南かやべ」の物販営業も受け持つ同ホテルの西村晴美総支配人は「縄文関連商品が急に売れ出し、人の流れも明らかに変わってきている」と手応えを示す。
函同センターでは本年度の目標入館者数を2万人としている。阿部館長は「スコーレ・ツーリズム(学び観光)推進の核となる施設として、道内、道外からの観光客がさらに増えるように周知を続けたい。地元住民にも縄文文化を理解してもらい、地域全体でさらに盛り上げていきたい」と意気込んでいる。
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