ドクター中松氏講演に市民ら190人
update 2011/10/30 10:34
ドクター・中松の愛称で知られる発明家、中松義郎博士の講演会(函館発明協会、函館地域産業振興財団主催)が29日、函館国際ホテル(大手町5)で開かれた。市民ら約190人が参加し、発明哲学に耳を傾けた。
中松氏は14歳で発明した灯油ポンプをはじめ、これまで3000以上の発明品を生み出してきた。83歳となった今なお、年間全国80カ所で講演を行っており、今回は58年ぶりに来函した。
講演では「創造学講義〜発明のこころは愛〜」と題し、自身の発明哲学を披露。「発明は一獲千金と言われているが、金もうけに利用するのは最低なこと。世の中の役に立ちたいという愛こそが発明の心で、灯油ポンプも苦労している母親を楽にさせたいという思いから作った」と語った。
また「発明は特別な才能が必要ではなく、理論的にやれば誰でもできる。皆さんも発明をして、世の中を良い方向に導いてほしい」と投げかけるとともに、「58年前、ヘリコプターで真っ暗な津軽海峡を越えて函館の夜景を見たときの美しさが忘れられない。また函館に来られてよかった」と話していた。
市内松陰町の50代男性は「一度、中松さんの講演を聞きたかった。発明哲学が深く、情熱を感じられた。純粋に発明に注いでいたからたくさんの発明品が生まれたのだと思う」とうれしそうに話していた。
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