弥生小 面影残し再生…3学期から使用開始
update 2011/10/29 10:43
建設中の函館弥生小学校(村上一典校長、児童231人)の新校舎が来年1月の冬休み明けから使用開始される。解体した旧校舎の趣を残しつつ、バリアフリー化など学びの場としての環境向上を図った。市教委生涯学習部は「旧校舎の建材の一部などを使用し、情緒が感じられる校舎になった。気持ちよく勉強してほしい」と話している。
同小は児童数の減少に伴い、2009年4月に函館西小と統合。1938年に建てられた旧校舎は老朽化により解体され、新校舎は総事業費約18億円をかけて2010年6月末に着工した。
旧校舎は1989年に景観形成指定建築物に指定されており、新校舎も同建築物の指定を継続したため、外壁の一部を残すことを条件に建てられた。多様化する学習環境への対応や、バリアフリー化などを目指している。
敷地面積は1万1729平方b。校舎はグラウンドを囲む四角形からコの字形に変更し、グラウンドをその分、1・6倍の広さとした。器具庫の上部にあった体育館前のスロープは階段にした。職員玄関の外壁は解体せずに新校舎と結合させ、入り口には修繕した当時の建具を取り付け、陶器のタイルも張ったままにしている。
地下1階には旧校舎の写真など思い出の資料を展示するメモリアルホールのほか、天井には強度を高めるために作られたアーチのはりを復元。床と階段には旧校舎の床材を使用している。
バリアフリーにも対応した。エレベーターのほか、車いすでも利用可能な多目的トイレを各階に設置している。
建物はほぼ完成しており、現在は体育館を建設中。今月18日には旧校舎のサクラの後継樹を敷地内に移植するなど、準備は順調に進んでいる。
村上校長は「新校舎への移動に向け、お別れ集会やセレモニーなどを開く。子どもたちも3学期を楽しみにしている」と話している。
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