西部地区の景観で議論
update 2011/10/28 11:58
函館市西部地区の景観について市と地域住民が話し合う意見交換会が27日、末広町会館で開かれた。市は都市景観条例などの見直しに向け、罰則規定の強化や維持保全の助成の拡充を検討していることを説明。約30人の参加者からは二十間坂上にある「自由の女神像」についても議論が及んだ。
市が進める景観条例の見直しに向け、地域の住民に検討案を説明し、広く意見を聴こうと、市都市デザイン課が初めて企画。都市景観形成地域内の住民に呼びかけ、26日には弥生町、船見町、弁天町、大町、27日は末広町、元町、豊川町の住民を対象にそれぞれ行われた。
同課の高橋哲郎課長がスライドで景観形成基準や景観重要エリアの新設、屋外広告物許可基準などの見直し案を説明。一方、参加者からは「女神像」についての意見が目立ち、「なぜ建築奨励金が出たのか」「条例改正しても既に出来上がったものは手をつけられないのか」「像の肖像権や著作権はどうなっているのか」などの声が上がった。
このほか、「街路灯が少ない」「街路樹が伸び放題で景色が見えずらい」「津波被害で沿道のツツジが枯れている」と観光面への影響を指摘する声も。歴史的な建物の解体が相次ぐ中「新たに指定や登録を増やす工夫も必要」との提言に、高橋課長は「新たに伝統的建造物などに準じた『登録建築物』といった指定制度も検討し、街並みに幅を持たせていきたい」と話した。
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