市営函館競輪 本年度の売上額3割減148億円
update 2011/10/27 10:06
市営函館競輪は、25日で今シーズンの自場開催を終了した。本年度の売上額(速報値)は開催58日間で148億306万円で、前年度比29・7%、62億5421万円の減少となった。長引く不況に加え、本年度は東日本大震災や特別競輪の減少が影響し、目標とする年度当初予算の155億円からも約7億円(4・5%)下回った。
前年度は開場60周年に当たり、例年開いている函館記念(GV)のほか、全日本プロ選手権大会記念(全プロ)、サマーナイトフェスティバルの記念競輪が開かれたが、本年度は函館記念のみだった。同レースでは65億6282万円を売り上げたが、前年度比で2・2%減少。当初予算比で6・2%下回った。
一方、普通競輪(FT・FU)は82億4023万円で、当初予算からは3・1%下回ったが、前年度からは5・8%増加した。市競輪事業部は「他の競輪場との競合開催が少なく、前年度よりも場外発売が延べ170日増加したことが大きかった」とする。全プロとサマーナイトを除いた売上額は、前年度比で約3億6000万円上回った。
区分別では、売り上げの約6割を占める臨時場外が89億5190万円で、当初予算比で3・6%、前年度比で36・6%、それぞれ減少した。本場とサテライト松風(松風町)は4億8397万円で、当初予算比、前年度比ともに約27%減った。不況やレジャーの多様化、高齢化によるファン減少を裏付ける結果となり、「震災の影響で4月のナイター開催を自粛し、日中開催に切り替えたことで他場とバッティングした」(同部)ことも、減少の一因という。
市の競輪事業は昨年度決算で5億8000万円の累積赤字を抱えており、同部は「単年度黒字は厳しい状況だが、他場の場外発売でカバーしていきたい」とする。来年度は6月14〜17日に高松宮記念杯(GT)の函館初開催が決まっており、ビッグレースによる売り上げ増加に期待している。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。