テレビ不法投棄 函館でも急増

update 2011/10/27 10:04


 7月24日の地上デジタル(地デジ)放送への完全移行後、函館市内でもテレビの不法投棄が急増している。7〜9月の月別台数は例年の倍以上と顕著で、市環境部は「民家の少ない場所に多く捨てられており、テレビだけ異常なほど増えている。すでに例年の年間回収台数に迫っており、さらに警戒を強めたい」としている。

 同部によると、パトロールやボランティアなどによって本年度回収されたテレビは9月末現在で、昨年同期比90台増の403台。すべてアナログで、雪解けにより発見されやすい4〜6月までは例年とほぼ同じペースだったが、7月24日の地デジ移行後から急増した。

 前年同月比では、7月は33台増の53台、8月が47台増の61台、9月は28台増の51台。同部によると、持ち運びしやすい14インチ前後の小型テレビの投棄が目立つという。

 26日には、道南の清掃業者など39社でつくる道産業廃棄物協会道南支部(時田茂支部長)が同部と共催し、約20人体制で市内郊外の山林地帯などをパトロールした。

 その結果、山林の道路沿いで小型のアナログテレビ2台と、約20キロの廃棄物を発見。時田支部長は「全体的なごみの量は目立たなかったが、懸念していたテレビはやはり見つかった」とし、参加者に「業者も不法投棄を発見したら市に報告してほしい」と促した。

 廃棄物処理法では不法投棄をした場合、5年以下の懲役か1000万円以下の罰金が課せられる。同部は不法投棄発見時の連絡を求めるとともに「処分方法などが分からない人は市に連絡を」と呼び掛けている。問い合わせは同部清掃事業課TEL0138・51・0747。

提供 - 函館新聞社


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